WordPressの「/wp-json/wp/v2/users」でIDが見える?公開情報と確認ポイント

自社サイトのURLに「/wp-json/wp/v2/users」を付けると、ユーザーらしい情報が表示されることがあります。
「IDが丸見えで大丈夫?」と気になりますが、表示された項目を見分けることが第一歩です。
今回は、WordPress標準の仕組みと、安全に確認する手順を整理します。
何が公開されているのか
WordPressの公式説明では、ユーザー名や数値のIDを秘密情報とは扱っておらず、Users APIの公開は意図された設計です。表示だけを根拠に、不正アクセスやパスワード漏えいが起きたとは判断できません。[1]
標準の未認証リクエストでは、REST APIに公開される投稿タイプで公開済みの投稿を持つユーザーが一覧の対象になります。
全登録ユーザーや管理者だけの一覧ではありません。[2]
項目の意味にも違いがあります。
idはユーザーを識別する数値、nameは表示名、slugはURLなどで使う識別子です。
ログイン名を表すusernameとは別項目ですが、slugはログイン名をもとに作られる場合があり、同じ文字列になることもあります。
表示名だけを変えても、slugまで変わったとは限りません。[3][4]
標準仕様ではusernameやemailは編集用のcontextに属し、一覧を編集用の情報で取得するには権限確認があります。
パスワードは応答に含まれません。
ただし、プラグインや独自コードで応答は変わるため、実際の公開内容も確認しましょう。[3][5]
自社サイトをログアウト状態で確認する
確認対象は、自分が管理するサイトか、点検の許可を得たサイトだけにします。シークレットウィンドウなどの未ログイン状態で、サイトのURLに「/wp-json/wp/v2/users」を付けて開きます。
WordPressをサブディレクトリに設置している場合などは、APIのURLが異なることがあります。
閲覧用のGETリクエストだけで十分です。
返ってきた内容で、id・name・slug・descriptionなどを確認します。
本名や社内用の説明が意図せず載っていないかが、実務上の点検ポイントです。
URL、確認日時、気になった項目を記録し、個人情報を含む画面をそのまま外部に共有しないようにします。
結果を見て対応の優先順位を決める
公開用の著者情報が返った場合は、まずサイトの運用方針に合っているかを確認します。
未ログインなのにemailや想定外の個人情報が返る場合は、標準仕様との差を保守担当者に調べてもらいましょう。
追加プラグインや独自コードも調査対象です。
空の配列や403・404などが返っても、それだけでサイト全体が安全とは判断できません。
対象ユーザーの有無やアクセス制限、URLの違いなどを確認します。
また、この一覧を非公開にしても、著者ページなど別の場所に公開情報が残る可能性があります。[6]
優先したいのは、強く使い回さないパスワード、二要素認証、本体・テーマ・プラグインの更新、復元できるバックアップです。
IDを隠すことだけで、これらの対策を置き換えることはできません。[7]
APIを止める前に動作確認を
WordPress公式は、管理画面の機能が動かなくなるため、REST API全体の無効化を勧めていません。公開範囲を制限する必要があるなら、利用中の機能を確認し、必要な範囲に絞って検討します。[8]
設定やコードを変更する前にバックアップを取り、検証環境でブロックエディターの保存、著者選択、関連プラグインや外部連携を確認しましょう。
ネット上のPHPを本番環境へそのまま貼り付けず、変更の影響と元に戻す方法を確認してから進めることが大切です。
参考資料
- WordPress Core Handbook:ユーザー名・IDの公開に関する設計方針
- WordPress Code Reference:get_items()
- WordPress REST API Handbook:Usersの項目とcontext
- WordPress Code Reference:wp_insert_user()
- WordPress Code Reference:get_items_permissions_check()
- WordPress Core Trac #43359:公開済み著者情報について
- WordPress Advanced Administration Handbook:Hardening WordPress
- WordPress REST API Handbook:FAQ
公開内容で気になる項目があれば、URLと確認日時を控えておくと調査の手掛かりになります。
未ログインで想定外の個人情報が返った場合は、保守担当者に標準仕様との差を調べてもらう際に使えます。
公式資料の確認日:2026年10月10日(日本時間)。
本記事は一般的な点検手順であり、個別サイトの安全性を保証するものではありません。


